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グリーンシーズン ALBUM

2007 シーズン

福岡県スキー連盟競技部主催オフトレーニング コーチングリポート

期日:2007” 11月11日(日)

会場:サンビレッジ茜

内容:GSポールトレーニング、スキー基本レッスン

参加者数:15名

 

 

 

今年最後のオフトレーニングです!
ヘロヘロになりながら、何とかここまでたどり着きました!!!
5月から始まって今月11月までの7ヶ月間!参加者の皆さんお疲れ様でした!

7月までは例年通りのまとまりのないオフトレでしたが・・・
ビデオミーティングに参加してくる方が徐々に増えてきて、居残りレッスン希望者もほぼ全員になり、さらに9月からは自主的に30分以上前には集合するようになり、スキー技術だけではなく参加意識が向上してきたのはオフトレ始まって以来の大きな収穫でした。

スキー技術習得以前に大切なことは、この参加意識の向上です。
オフトレ当日に来て、それから準備しても遅いのです。レベルアップの第一条件は前回の終了時から、また前日から始まっているのです。

口で言うのは簡単ですので私自身も毎回、30分前に到着するように心がけていました。
到着と同時にポールの確認、そしてリフト運転開始とともに一番に滑り人工芝の状況確認を行なってからの指導、SL・GSポールでも前走をしてポールセットから芝の状況と安全を確認した上でアドバイスを行なって参りました。子どもたちには、なかなか伝わらないことなのですが一般の方には、その行動が通じたものと考えます。一般の方が子どもたちの見本としてリードしていく形が出来てきた今年のオフトレでした。

参加意識の向上や、開始時間前のゆとりの集合が出来るようになれば、シーズンに入り、合宿や大会でも課題に向けて必要なことが各自で組み立てることが出来て個々の持っているパフォーマンスを最大限に出し切れる環境が整ってくるものです。これは子どもたちには最も必要で大切なものです。

世界トップスキーヤーや有名コーチの行なっているトレーニング方法を真似するのは大事なことではありますが、それは同じ条件下で滑ることが出来ればのことだと思います。年間を通じての滑走日数も少なく、雪上での環境も満足に整わない九州・福岡の子どもたちや選手の皆さんが何も組み立てずに真似だけをしてもどうなんでしょうか?

結果は今日までの子どもたちや選手の成績を見ればハッキリとしているものと思います。
毎月2回のオフトレ。しかも、人工芝の上で一日4時間。限られた環境と時間の中でオフトレを効率よく行なうには雪国と同じやり方では到底追いつくはずもありません。私が選手強化を担当して7シーズンが経とうとしています。その間に試行錯誤しながら考えた答えは雪国の子どもたちや選手と同じことをしていただけでは九州・福岡には明日がないということです。

誰もが考え、思いつくことなのですが・・・大切なのは、どう組み立てて実行するかだと思います。
スキー技術以前に大切な向上意欲のある参加意識の改善、個々に対するアドバイスを伝え易くするために必要不可欠なコミニュケーション、聞くだけだと何てことのないことですが、これには膨大な時間が必要となります。人見知りする子どもたち、自分理論を持つ頑固な一般スキーヤーの方。などなど心の中に入り込むには精神科医にならなきゃいけないくらいにお互いの努力と時間が必要ですが、今の福岡に足りないもの、一番必要なのは、これだと考えます。

当たり前のものが足りない福岡県。それを置き去りにして技術指導もレベルアップもないはずです。
もし、向上意欲のある参加意識(滑っているときだけ張り切って頑張るのはこれにあたりません)があり、誰とでも直ぐにコミニュケーションが取れる素直で明るく元気な性格ならば、個々の持っているパフォーマンスは最大限に直ぐにでも生かされるはずです。「全員がそれならばコーチも楽ですよね。」コーチの間でよく交わされる言葉です。

そう言ったことを誰かに聞いて、本を読んで、真似をして、口で伝えるのは単なるティ−チングです。コーチングは、参加者全員に信頼を得ることができ、一緒に行い、一緒に滑り、一緒に考え、一緒に何かを見つけ、一緒に夢を見て、一緒にチャレンジして、一緒に失敗や成功をして、一緒に成長することだと思います。一流選手目指して成績を出すことや結果を残すのは、まだまだずっと先のことです。

一緒に、一体化すること、これさえあれば今現在、高度な技術がなくても試行錯誤しながら努力していくうちに新しい何かを見つけ出すことが出来ると思います。今年のオフトレ後半では全員がまとまってきて、信頼関係ができ、その第一歩がようやく動き出した感じです。

限られた環境と限られた時間を有効に使うには参加者の皆さんの一体感と工夫が必要となります。
トップ選手のトレーニング法、有名コーチの指導法、これをベースにしてオリジナルな工夫が必要なのです。どのコーチも考えていることなのですが、今日まで長年行なってきた流れや考え方を変えるのは多くの理解と惜しみない努力が必要です。多くのコーチ陣は、この長年行なってきたことを変えようとしますが、いろいろな考えがある中、変えることが出来ずに志半ばで辞めていってしまうのが現実です。

どんなに頑張ってもコーチ一人では何も出来ないのです。
参加者の皆様が一体化となり、お互いを尊重し、お互いが理解できるようになれば明日の福岡が見えてくるものと考えています。技術論を語るのは、その後でいいのではないでしょうか?

そんな中、最も大切に考えていたことが今年のオフトレの中で生まれ育とうとしています。
参加者の皆さん、ありがとうございました!ここまでもってこれたのは皆様のおかげです。

これからも、いろいろな壁にぶつかりながらも、さらに努力していきたいと思いますので今後も宜しくお願いします。

今年のオフトレ効果が発揮でき、よいシーズンをお迎え出来ることを心よりお祈りいたしております。

オフトレの模様は、緑色のシーズン! Vol.76  にてご覧いただけます。

来年のオフトレーニングで再び、皆様とお会いできることを楽しみにしています。 

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